エミリア・ロマーニャ貴族の「ボロネーゼ」

こんにちは!今日は、皆さんにも馴染みが深いパスタ料理「ボロネーゼ」の話題です。
本場エミリア・ロマーニャ州の貴族が食べる「ボロネーゼ」のレシピをご紹介します。

エミリア・ロマーニャ貴族の「ボロネーゼ」

もともと「ミートソース」とは英語の料理名。
本場イタリアでは「ラグー」もしくは「ボロネーゼ」と呼ばれています。ボロネーゼとは「ボローニャの」と言う意味です。

ボローニャ市のあるエミリア・ロマーニャの貴族家系出身の友人は、食べ物にとてもこだわります。
3~4時間かけてソースを作るほど!今日は、その様子を密着取材します。

エミリア・ロマーニャ貴族の「ボロネーゼ」

まずはソフリット(※下記参照)用に材料を用意。

エミリア・ロマーニャ貴族の「ボロネーゼ」


玉葱、人参、セロリを粗みじん切りにします。

エミリア・ロマーニャ貴族の「ボロネーゼ」

鍋にバターを溶かして野菜を炒めます。

エミリア・ロマーニャ貴族の「ボロネーゼ」

カロリーが気になる方はオリーブオイルで代用出来ますが、コクの深い味わいを追求したい方は
バターでどうぞ。

エミリア・ロマーニャ貴族の「ボロネーゼ」

そこに牛挽き肉を入れ、塩・こしょうをふります。
ミラノで有名なマチェライオ(精肉店)で挽いてもらった牛肉は最高のクオリティー。

エミリア・ロマーニャ貴族の「ボロネーゼ」

ある程度炒めてお肉の色が変わったら、ワインを加えてスフマート(※下記参照)します。

エミリア・ロマーニャ貴族の「ボロネーゼ」

その後、鍋にローリエとローズマリーを加え、肉の臭みを飛ばして香りづけをします。

エミリア・ロマーニャ貴族の「ボロネーゼ」

トマト(缶詰でもOK)を加えてさらに煮込みます。

エミリア・ロマーニャ貴族の「ボロネーゼ」

ブロードを違う鍋に作って、鍋を焦がさないように注意しながら、
ソースに少しずつブロードを加えていきます。

エミリア・ロマーニャ貴族の「ボロネーゼ」


根気よくコトコトと3時間ほど煮込んだら、仕上げに牛乳を加えてトマトの酸味をまろやかにします。
しばらく煮てソースがなじんだらパスタソース完成!

次に、パスタを茹でます。

エミリア・ロマーニャ貴族の「ボロネーゼ」

ボローニャでは、ラグー・アッラ・ボロネーゼには「タリアテッレ」と呼ばれるきし麺のような幅広パスタを
合わせます。今回はローマ法王御用達という「ジュゼッペ・コッコ」を使いました。

エミリア・ロマーニャ貴族の「ボロネーゼ」

最後にお皿に盛ってから、忘れてはいけないナツメグの実を小さなおろし金でおろし、香りを与えます。

エミリア・ロマーニャ貴族の「ボロネーゼ」

パルミジャーノチーズをお好みで削って出来上がり。
下記の分量を参考に、ぜひ挑戦してみて下さいね。各家庭により好みはあると思いますが
本場のボロネーゼは香りと食感、コクのある味わいが楽しめます。

---------- 材料の分量(2~3分)----------

・赤身牛肉の粗350グラム
・ニンジン50グラム
・セロリ50グラム
・玉葱50グラム
・トマト缶300グラム
・辛口白ワイン1/2カップ
・牛乳1/2カップ
・野菜ブロード(ブイヨン可)適量
・オリーブオイル大さじ3、またはバター50グラム
・塩、コショウ 適量
・ローズマリー 適宜
・ローリエ   2~3枚
・ナツメグ(ナツメグ粉でも可) 適量
・タリアテッレ 1人前約100グラム×人数分
・削ったパルミジャーノレッジャーノ
 (召し上がる時に好みで加えてみて下さい)

※ソフリット =タマネギ、ニンジン、セロリといった甘味野菜をオリーブオイル
(この場合はバター)でじっくりと炒めること。

※スフマーレ=鍋を強火にし、そこにワインを回し入れ即座に蒸発させ
ソフリットと肉の香りと甘みを引き出します。