先日、北イタリアの都市ベローナのアレーナ(円形競技場)にオペラを観に行きました。
今回は、その様子をレポートしたいと思います。

オペラ好きな人以外にも知られている、有名なオペラ「アレーナ」。
ローマ帝国遺跡の野外円形競技場を会場に、100年程前から行われてる公演です。

この野外円形競技場は、アウグストゥス帝後期統治時代頃(紀元前30世紀前後)に建設され、
戦闘士やグラディエーターの戦いが盛んに行われていた場所だそうです。
幕が開いた瞬間、イタリアに居ながらにして、自国の庭園を見ているような不思議な気持ちになりました。

演目は「蝶々夫人/マダム・バタフライ」です。
1890年代の長崎をイメージした演出は、純和風とは違いましたが、襖や影絵を使った演出など見応えはありました。

このようなイメージから、ヨーロッパの方が日本の美的世界に興味を持つきっかけになたら嬉しいなと思いました。

さて、舞台が終わると、2万人収容の会場から一気に観劇客が外に出ますので、すごい混雑です。

もう時刻は、夜中の1時を軽く過ぎていました。
疲れてしまったので、劇場前のバールで休んで行く事に。

帰りは、タクシーでホテルまで。
夜遅くなってしまうのが気になりましたが、この街の人にとってはずっと続いている習慣のひとつ。
オペラを夜中まで楽しむのが普通のことのようで、治安はまったく気になりませんでした。
夏に北イタリアを訪れるなら、「ベローナの野外劇場でオペラ鑑賞」。
ぜひ一度ご経験されてはいかがでしょうか。