皆さんこんにちは!
イタリアではこの時期、「カルネバーレ(カーニバル)」と呼ばれる街のお祭りが開催されます。
世界的にはベネチアのカルネバーレが有名ですが、
イタリア各地で、それぞれのスタイルでカルネバーレが催されます。
こちらは、ミラノのある地域のカルネバーレ。
主役は子どもたちです。
親や周りの大人たちに準備してもらった思い思いの衣装で、街を練り歩きます。
仮装のコンテストもあるんですよ。
カルネバーレ(Carnevale)は、日本語で「謝肉祭」と訳すことが多いのですが、
直訳すると、「肉を断つ」という意味にもなります。
カトリックでは、春になる直前に「断食」のように肉を食べない習慣があり、
それが語源になっているそうです。
19世紀の終わり頃、ビアレッジョという北イタリアの街で行われるカルネバーレは、
政治的な意味合いを持ったパレード、つまりデモのような役割を担っていました。
その頃から、人々は仮面で顔を覆うようになりました。
政治的に自由な発言が許されていなかったために、顔を隠してデモ行進をしたのだそうです。
今では、ミラノのカルネバーレも宗教的・政治的な意味合いは薄れています。
仮面・仮装のカーニバル、謝肉祭。
古い習慣を探っていくと、そこにはイタリアの歴史が見えてくるように感じます。