こんにちは!工です。
皆さんはイタリアの「モデナ」という街をご存じですか?
バルサミコ酢で有名なエミリア・ロマーニャ州にある美食の街です。
今回はそのモデナで有名な「リストランテ・ダ・エンツォ」をご紹介します。
先祖代々モデナに住んでいる友人が案内してくれた、安くておいしいというレストラン。
シンプルだけれど清潔感のある内装、壁にディスプレイしてある数々の賞状。
名店独自の雰囲気を感じ、期待が膨らみます。
最初に出てきたのが、手前にあるサラミのタタキ、クリームチーズ。
こちらを具材にして、奥にある自家製円形のパンもしくは自家製揚げたニョッキに挟んで食べます。
熟成された材料の、シンプルで深い味わいは、日本人の味覚にもバッチリ合います。
日本ではまだ見た事がありませんが、この自分で作る「パニーノモデネーゼ」は
モデナの名物だそうです。
パルミジャーノ、ラディッキオ(野菜)、ポテトの香草オーブン焼きに自家製バルサミコ酢をかけていただきます。
こちらの濃厚なバルサミコ酢の年数を聞いたところ、確実に50年以上は熟成されているそうですが、
レストラン所有の樽の中に材料を足して作るので、「何年もの」と定義するのは難しいのだとか。
こちらはメインディッシュ、牛フィレ肉のバルサミコソースがけです。
奥は野菜サラダ、手前はモスタルダ(マスタード)と呼ばれるフルーツチャツネのような
シロップ漬けですが、ピリッと舌を刺激するマスタード風味で、はし休めのような一品です。
野菜と肉の量のバランス、甘さと塩、辛さ、苦みなどのバランスが奥深く、風味豊かなお味でした。
最後は、エスプレッソとモデナ近郊の薬草で作られた、ほろ苦いアマーロと呼ばれるリキュールで終了。
量も沢山いただきましたが、翌日のお腹に重くないのは、アマーロのおかげか、
地元産の自然な食材のおかげか…。
イタリア全土の中でも「美食の街」とされているモデナの、歴史と知恵がそのまま詰まったようなリストランテで、
郷土料理の素晴らしさと地産地消の本質を垣間見たような気がしました。