こんにちは!ミラノの工です。
今回も、トリエステの街からお伝えします。
一般的にあまり知られていないかもしれませんが、
港町トリエステは、ヨーロッパでは“コーヒーの街”として有名です。
日本でも有名なコーヒーブランド、イリー イッシモ(illy issimo)のおひざもとであり、
ヨーロッパ中のほとんどのコーヒー豆が、トリエステ港から輸入されています。
そのため、古くからカフェ文化が発達し、
オーストリア・ハンガリー帝国時代から続く老舗の名店カフェが、今でもひっそりと営業しています。
当時の「カフェ」は、支配階級やジャーナリストたちが政治談議をする場だったそうです。
おいしいコーヒーを飲みながらの議論は、さぞかし白熱したことでしょう。
こちらは、当時ジャーナリストたちに使用されていたタイプライター。
カフェにいろいろな種類の新聞を置くのが習慣になったのも、この頃からだそうです。
トリエステは、歴史の中でさまざまな国に領有されてきました。
その複雑な歴史的背景が、カフェ文化の発展に一役買ったそうです。
カフェでおしゃべりをしていると、ついつい時間がすぎるのを忘れてしまう…
というのは、昔も今も変わらないところかもしれませんね。