トリエステのパスティッチェリア(お菓子屋さん)

こんにちは!ミラノの工です。
私は先日、視察・取材のためにトリエステを訪れました。

イタリア統一広場


トリエステはミラノから電車で約5時間ほどの、
ちょうどスロベニア(旧ユーゴスラビア)との国境に位置する港町です。


小さな港町


長い間ハプスブルグ家の統治下にあったトリエステは、ウィーン文化の影響を強く受けていて、
歴史的にも文化的にも、他のイタリア地方にはない特徴を持っています。


サッケルとシュトゥルーデル


地元のお菓子にも、それが顕著に現れています。
写真は、オーストリアに起源のあるチョコレートケーキ「トルタ・サッケル」(torta sacher)と、
アップルケーキ「シュトゥルーデル」(strudel)です。

イタリア語では「トルタ・サッケル」ですが、
日本では「ザッハ・トルテ」と言ったほうが、ピンとくるかもしれませんね。


「ピロナ」の店内


こちらは、地元を代表する有名なお菓子屋さん「ピロナ」の店内です。
小さいお店ですが創業1900年と歴史があり、
当時の顧客には、小説『ユリシーズ』(Ulysses)で有名なアイルランド人作家、ジェイムス・ジョイスもいたそうです。


歴史のある洋菓子店


店内には、ミラノでは見たことのないような、いろいろな種類のお菓子が並んでいます。


トルコが起源のお菓子


こちらは、トルコに起源があるという「クラヴィエ」というお菓子です。
形は、トルコの国旗のデザインにある三日月からきています。

クッキーのようなサクサクした生地の中に、ヘーゼルナッツとアーモンドのペーストが入っている
中東風のエキゾチックなお菓子で、とてもおいしかったですよ。

次回も引き続き、トリエステについてご紹介します。