こんにちは!ミラノの工です。
今回は、今年のミラノサローネ期間中に訪れた、
ミラノ大学の中庭の様子をお伝えしたいと思います。
ミラノ大学(Università degli Studi di Milano)
—フェスタ・デル・ペルドノ通り7番(Via Festa del Perdono 7)
今年のサローネは全体的に、厳しい不況の影響が目に見えてあらわれていたように思います。
毎年恒例になっているフオーリサローネ(サローネの場外で行われる展示)のイベントである「シンクタンク」も、
例年に比べると新しい試みが少なかったようでした。
しかし、イベントを主催するインテリア雑誌「インテルニ」が提唱する、
「もともとあるもの(ミラノ大学の建築)に新しいもの(サローネのエキシビジョン)を加え、違う価値を創造する」
というコンセプトは、今年もたくさんの人々の共感を得ていたように思います。
「石の家」ジョン・ポーソン( House of Stone—John Pawson )
“隙間から外の世界が少し見える「石の家」の中に入ると
「完璧に外の世界から遮断され、安心感を得たい」欲求と
「外の光を覗いてみたい」両方の欲求にかられる。”
さて、その中でも人気のあったエキシビジョンは、
白樺の木をイメージして作られた、こちらのモニュメントです。
イタリア出身のインダストリアルデザイナー、ジュリオ・イアケッティ(Giulio Iacchetti )と、
高級食器メーカー、ローゼンタール社(Rosenthal;1879年創業)、
そして、ステンレススチール製品が世界的に有名なサンボネ社(Sambonet;1856年創業) との
コラボレーションです。
緑がたくさんある大学の中庭に溶け込むようにと、
植物の生い茂る様子をイメージしてデザインされたそうです。